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分子細胞生物学を学ぶ人のための、王道の一冊をあえて紹介します。 The Cell 将来生物学をやっていきたい人は大学の1~2年程度の初期にこの本を読み通しておくことを、どこまでも強く推奨いたします。とにかく基礎として一番の教科書であると考えています。い…
ラジエーションハウスのドラマ第一回を見ました。 豪華な出演者、ノリもよく医療ドラマとしても楽しめそうな雰囲気ですね。 早速以下、ネタバレありで今日は出てきたことを一つ解説してみます。 第一回放送では、頭の中の撮影で画像がうまく得られない、なぜ…
ハゲタカジャーナル (悪徳雑誌) への投稿を控えるよう日本医学会が注意喚起 以前にこのブログでも「ハゲタカジャーナル」について紹介しました。 いわゆるハゲタカジャーナルは粗悪学術誌のことで、法外なお金を取るだけでなく、その査読などもいい加減で、…
メインブログからの転載です。 紅茶を飲む、紅茶でうがいをする、紅茶で手を洗うなどのことでインフルエンザの感染・感染拡大が防げるというプロモーションが盛んになされているようです。 Fig.1 ツイッター上にアップされていたテレビの画面 このキャンペー…
医学系の学問は分野が細分化されていますが、どの領域にも、伝統的で「分厚い」本というのがあります。 そういった成書を学部生レベルで使う人は少ないでしょうし、実はプロでも読み通したことはほとんどないというのが現実かとは思います。 しかし、成書を…
免疫学についていくつか記事を書きましたが、勉強するのによい本はなんですかね、という質問を何回かいただきました。 ちょっと本格的に免疫学を知ってみたいな、という方向けにお勧めの本を紹介してみたいと思います。 1. Janeway's Immunobiology Janeway'…
SNS はそれなりにやってみていますが、基本的にはスマホからしか投稿できず、写真がベースの Instagram にまともに初投稿してみました。 ▶ https://www.instagram.com/minesohtaro/ なんではじめたかというと、 Instagram が代替療法の一部や「自然派」、反…
12月1日は「世界エイズデー」でした。 この時期はHIV/エイズ関連の情報がたくさん流れてきます。 いくつかのSNSなどで、「いまHIVでは死にません」というキャッチフレーズが流れてきました。発信源は「大阪HIV検査.jp」でした。 これはちょっと、「言いすぎ…
簡単に免疫システムを解説してみようという企画の第三回です。 振り返り 前回までは さて、前二回は獲得免疫の話をしてきました。といってもすごくざっくりで、王道のみを行きました。 簡単にまとめなおすと、獲得免疫= adaptive immune system はリンパ球で…
できるだけ簡単に解説してみようという試み、今回はちょっと時事ネタに絡めて、ゲノム編集のお話をしてみたいと思います。 ゲノム編集で双子が誕生?? 先週、中国でゲノム編集技術をつかってヒト受精卵の遺伝子改変をおこない、双子が生まれたというニュース…
第二回です。前回に引き続き。 どこまで話していたかというと免疫システムにはそして獲得免疫と自然免疫がある。 そして獲得免疫をまず見ていくことにしていました。 獲得免疫の主人公の一つはリンパ球ですが、これはB細胞とT細胞に分かれていました。 そし…
子宮頸癌の検診についてニュースがありました。 ▶ 日本経済新聞 子宮頸がんウイルス検査推奨 国立センターが指針案 ▶ YomiDr. 子宮頸がん検診でHPV検査、初の推奨…国立がん研究センターが指針改訂案 国立がん研究センターによる子宮頸癌検診の指針の改訂…
プレゼン資料、ツイッターやインスタなどのSNS投稿、ブログ作成 … いろいろな資料作りにはきれいなグラフィックや分かりやすい図版をいれるのは効果的でよいですよね。それに楽しい。 プレゼンもSNS もなによりも内容が大事、推敲が大事、練習が大事! でも…
日本においては、書籍、雑誌、新聞、音楽ソフト(音楽用CDなど)の、「メディア4品目」については独占禁止法で再販行為が容認されており、基本的にどこへ行っても価格は同じです(再販制度についての Wiki)。 であれば、実際に値引きという形で新品の書籍をお得…
今、私はウイルス学を研究しているんですが、実際には免疫学をやっています。 細かいことはまた説明しますが、免疫学というのはとても広い分野であり、感染症の理解には必須ですし、現在ではオンコロジーといって、腫瘍・がんなどを研究する分野でも重要です…
この記事を書くこと自体は違法ではないと思いますが、利用すると違法になる可能性の高いサイトについて言及します。 ※ 各自、良識をもって読んでいただきたく存じます。 ※ 違法ダウンロードを行ってコンテンツを利用することは違法行為となります。 科学論文…
研究での留学を考えている人におすすめの1冊 今後、病理専門医を受験する方のための情報です。 病理学会ホームページに「病理専門医部会会報 平成30年10月」が公表されています。 この中の、病理専門医制度運営委員会だより(第16号)に、「専門医受験資格審査…
リンパ腫診療に関わる病理医と血液内科医の若手におすすめの書籍を1冊! レベルアップのためのリンパ腫セミナー 作者: 日本リンパ網内系学会教育委員会 出版社/メーカー: 南江堂 発売日: 2014/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 【書名】レベ…
医師ブログランキングを見ていると、さいきん「くづ医者の救急」さんが猛烈な人気です。もうね、PV とか異常な数なんですね、すごい。 昨日の記事が「アニサキス、入れといたから」でした。あぁ、アニサキス、思い出すなぁということで、ちょっとアニサキス…
博士学生をしているときに初めて聞いて印象に残っているものがありました。 Predatory journal。日本語ではハゲタカジャーナル。 注意しましょう、とメンターに言われたのです。?? 当時は全くしらなかったのですが…。 そもそも predatory とは、日本語に訳す…
GISTの病理診断のリスク分類をまとめました
病理診断、病理の研究の分野の Journal を紹介します。 これらの雑誌のコンテンツを毎月チェックすれば、病理分野のトレンドは大体つかめると思いますし、これらの Journal をチェックしていれば、臨床病理・研究病理の話題は大体押さえられると思います。 ●…
病理像+内視鏡・CT・MRIで一目でわかる! 臨床医が知っておきたい消化器病理の見かたのコツ 作者: 福嶋敬宜,太田雅弘,山本博徳 出版社/メーカー: 羊土社 発売日: 2013/07/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 【書名】病理像+内視鏡・CT・MRIで一…
免疫染色のスタンダード教科書・レファレンスといえば Dabbs! Diagnostic Immunohistochemistry: Theranostic and Genomic Applications, 5e 作者: David J Dabbs MD 出版社/メーカー: Elsevier 発売日: 2018/02/02 メディア: ハードカバー この商品を含む…
血液病理診断領域、リンパ腫診断におすすめの一冊を紹介します。 若手病理医、病理専門医試験の勉強などにもおすすめできる一冊です。将来血液病理診断をやりたい人はぜひ手に取っていただきたい。 若手医師のためのリンパ腫セミナー―エキスパートによる講義…
不妊治療の男性側因子の検索目的になされる精巣生検において、増精能の量的な評価を行うためのスコアである Johnsen’s score を示します。 ● Johnsen's score Score 10 Complete spermatogenesis with many spermatozoa (spermatozoa are here defined as ce…
血液病理診断領域、病理医必携の新着書籍を一冊紹介いたします。 【書名】リンパ腫アトラス 【編集】中村栄男 他 【出版社】文光堂 リンパ腫アトラス 作者: 中村栄男,大島孝一,竹内賢吾,田丸淳一,中村直哉,吉野 正 出版社/メーカー: 文光堂 発売日: 2018/10/…
2018年10月の血液病理関係の講演会・学会・研究会の情報です。 私は日本におりませんので出席できませんが、血液病理仲間より連絡を受けております。興味のある皆さん、是非ご参加あれ。 詳細情報等は、ぜひ、病理と臨床の後ろにある情報ページをご覧になっ…
スーパーおすすめ書籍の紹介です 【書名】解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 【出版社】 河出書房新社 解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 (河出文庫) 作者: ウェンディ・ムーア,矢野真千子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2013/08/06 メディア: …
さて、病理医には3つのお友達がいる、なんて記事も書きました。 普段診断をしている病理医はどんなものを、どんな器具を、どんな道具を、使って仕事をしているのでしょう。ちょっとまとめています。 患者に直接会うことはほぼなく、日々病理室にこもり、黙々…