血液病理関係の講演会・学会・研究会の情報 2019年12月
水痘・帯状疱疹と、そのワクチンについて
分子細胞生物学を学ぶ人のための、王道の一冊をあえて紹介します。 The Cell 将来生物学をやっていきたい人は大学の1~2年程度の初期にこの本を読み通しておくことを、どこまでも強く推奨いたします。とにかく基礎として一番の教科書であると考えています。い…
私も運営に関わっているブログに、北米で現在リサーチをされており、今回クリニカルフェローへの面接を受けられた「雑草外科医」先生が、素敵なポストをされましたので紹介いたします。 題名の通り、「Clinical fellowの面接の様子と対策」をまとめてくださ…
アメリカでポスドクをしております。 海外へ研究 (留学) …いやーすごいですね、とか言われるんですが、すごくないんです。医学系やバイオの研究者にとって誰でも簡単にできる、とは言いません。しかし、決して特別なことではないんです。 私もひょんなことか…
貧乏医でした。このブログでも書いていますがとにかく大学院生時代はまったくお金がありませんでした。研究だけしていたようなものなので収入がなかったんですね…。 研修医、後期研修医でためたお金は大学院生と助教をしている間にほぼなくなり(5年間の年収…
ドラマ「ラジエーションハウス」の第2話(フジテレビ)を観ました。 テーマはリ・フラウメニ (Li-Fraumeni) 症候群という症候群でした。 ちょっと簡単に解説してみたいと思います。 まずは情報のあるところから 日本語の情報は GRJと難病情報センターがとても…
ドラマ「インハンド」の第一話(TBS あらすじ) が放送されましたね。 このドラマ、感染症が題材なので毎回ちょっとテーマについて解説してみたいなぁと思いました。原作は朱戸アオ氏の漫画「ネメシスの杖」「インハンド 紐倉博士とまじめな右腕」「インハンド…
ラジエーションハウスのドラマ第一回を見ました。 豪華な出演者、ノリもよく医療ドラマとしても楽しめそうな雰囲気ですね。 早速以下、ネタバレありで今日は出てきたことを一つ解説してみます。 第一回放送では、頭の中の撮影で画像がうまく得られない、なぜ…
Amazon の回し者ではありませんが、実際かなり依存しています。 今日はそんな Amazon のサービスの中でも異様にお得な Prime student を紹介しておきたいと思います。 Prime student Prime student は、Amazon の提供している学生のためのお得なプログラムで…
ハゲタカジャーナル(悪徳雑誌)について何度か書いてきましたが、今回はそういったジャーナルの見分け方などについて書きたいと思います。 ハゲタカジャーナルは、日本医学会は悪徳雑誌、Wikipedia では捕食出版としていますね。この記事ではあまり考えずに言…
ハゲタカジャーナルへ(悪徳雑誌)の投稿を控えるよう日本医学会が注意喚起 以前にこのブログでも「ハゲタカジャーナル」について紹介しました。 ハゲタカジャーナルは、粗悪学術誌のことで、法外なお金を取るだけでなく、その査読などもいい加減で、学術的に…
医師国家試験合格発表もあり、初期研修を始められる先生がたくさんいると思います。さまざまな心得やおすすめのことがありますが、今日は一点、事務仕事を簡単かつ合理的にしてくれるシンプルな方法をまとめてみたいと思います。 電子化による書類の整理と管…
ヒトパピローマウイルスワクチン(HPVV) は子宮頸癌をひきおこす HPV に対するワクチンです。 新しい論文がでていました The Lancet Oncology に、HPVV の接種率を上げ、検診をしっかり行うことで、2059年までに高所得国(人間開発指数が高い国)において子宮頸…
集団免疫 (Herd Immunity) という概念があります。 これは、個々人をワクチンで守るだけでなく、集団がワクチンを受けていることで、集団全体を守るというもの。 とくに、ワクチンを医学的な理由で打つことができない場合(免疫の異常や、新生児など)そうい…
マントル細胞リンパ腫に関する新しい論文が AJSP に出ていたので紹介いたします。 マントル細胞リンパ腫 (MCL)は、B細胞性リンパ腫で、indolent と aggressive の中間程度の悪性を示すことが知られており、形態学的には小~中程度の大きさの均質な細胞の単調…
さて、ちょっと質問をいただきました。 医学部生にお勧めの病理の教科書はなんでしょうとのお題。 病理学の勉強の仕方はまたじっくりとまとめて行きたいと思っていますが、今日は医学部の学部生、コメディカルの方が使う教科書としておすすめのものを挙げて…
メインブログからの転載です。 紅茶を飲む、紅茶でうがいをする、紅茶で手を洗うなどのことでインフルエンザの感染・感染拡大が防げるというプロモーションが盛んになされているようです。 Fig.1 ツイッター上にアップされていたテレビの画面 このキャンペー…
蔵書数 80,000 冊以上を誇るビブリオマニアです。 仕事柄、医学専門書をたくさん持っていますが、とにかく医学書は高い上に、ずっと使うものだけではなく、かつ内容もすぐに陳腐化します(新版がすぐに出たり)。 特に医学部生であったり、研修医であれば、講…
新しいブログに参画させていただきましたので紹介させていただきます。 International Doctors - 海外で活動する医師・研究者によるブログ この新しいブログは、海外で臨床・研究をしている医師・研究者が生の情報を発信する分担執筆の新しいブログです。 海…
医学系の学問は分野が細分化されていますが、どの領域にも、一番伝統的で「分厚い」本というのがあります。 そういった成書を学部生レベルで使う人は少ないでしょうし、実はプロでも読み通したことはほとんどないというのが現実かとは思います。 しかし、成…
免疫学についていくつか記事を書きましたが、勉強するのによい本はなんですかね、という質問を何回かいただきました。 ちょっと本格的に免疫学を知ってみたいな、という方向けにお勧めの本を紹介してみたいと思います。 1. Janeway's Immunobiology Janeway'…
ほとんどの科学論文を、論文出版社のペイウォール(支払いのところ)を回避してダウンロードできるようにしてしまうサイト Sci-Hub (→ Wiki)について以前書きました。 このサイトは有料の科学論文をタダでダウンロードできるようにしていますが、開発者の信念…
SNS はそれなりにやってみていますが、基本的にはスマホからしか投稿できず、写真がベースの Instagram にまともに初投稿してみました。 ▶ https://www.instagram.com/minesohtaro/ なんではじめたかというと、 Instagram が代替療法の一部や「自然派」、反…
12月1日は「世界エイズデー」でした。 この時期はHIV/エイズ関連の情報がたくさん流れてきます。 いくつかのSNSなどで、「いまHIVでは死にません」というキャッチフレーズが流れてきました。発信源は「大阪HIV検査.jp」でした。 これはちょっと、「言いすぎ…
簡単に免疫システムを解説してみようという企画の第三回です。 振り返り 前回までは さて、前二回は獲得免疫の話をしてきました。といってもすごくざっくりで、王道のみを行きました。 簡単にまとめなおすと、獲得免疫= adaptive immune system はリンパ球で…
できるだけ簡単に解説してみようという試み、今回はちょっと時事ネタに絡めて、ゲノム編集のお話をしてみたいと思います。 ゲノム編集で双子が誕生?? 先週、中国でゲノム編集技術をつかってヒト受精卵の遺伝子改変をおこない、双子が生まれたというニュース…
第二回です。前回に引き続き。 どこまで話していたかというと免疫システムにはそして獲得免疫と自然免疫がある。 そして獲得免疫をまず見ていくことにしていました。 獲得免疫の主人公の一つはリンパ球ですが、これはB細胞とT細胞に分かれていました。 そし…
子宮頸癌の検診についてニュースがありました。 ▶ 日本経済新聞 子宮頸がんウイルス検査推奨 国立センターが指針案 ▶ YomiDr. 子宮頸がん検診でHPV検査、初の推奨…国立がん研究センターが指針改訂案 国立がん研究センターによる子宮頸癌検診の指針の改訂…
プレゼン資料、ツイッターやインスタなどのSNS投稿、ブログ作成 … いろいろな資料作りにはきれいなグラフィックや分かりやすい図版をいれるのは効果的でよいですよね。それに楽しい。 プレゼンもSNS もなによりも内容が大事、推敲が大事、練習が大事! でも…